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湖月堂&木曽の大橋【木曽路8】

さて、奈良井宿の中で、個人的に一番楽しかったお店が家具・雑貨・古民具を扱う「湖月堂(こげつどう)」 さん。

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和雑貨や古民具、リメイク系のオリジナル商品など、2F建ての店内にぎっしりと展示してあり、見てるだけで楽しいです♪

そんな店内を物色中に気付いたのが『こちらの木箱はご自由にお持ち帰りください』の文字w
そこには古びた木箱が4、5個ほど。
なんでも陶器だか、漆器だかが入っていた木箱で、仕入れのたびに溜まっていくので、持って行ってくれると助かるんだとか。

私が選んだのは↓こちらの木箱(写真左)。

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ちょうど、幅20cmくらいの隙間収納になるモノを探していたのでグッドタイミング☆
ちょっと高さが足りないのですが、無料ですから贅沢は言えません。
これ、東京のお店だったら普通に1,000~1,500円ぐらいで売れると思うw

そして、通販で↓こちらのワイヤーバスケットを購入して、ちょっとした収納棚に(↑写真右)。

で、(棚の)上の空間がもったいなので、また木のトレーでも探さないとw

湖月堂【HP
長野県塩尻市奈良井724
TEL.0264-34-3073
営業 9:00~17:00
定休 不定

話は戻って、こうしてひと通り奈良井宿を見て回った後は、駐車場に戻り、公園内の奈良井川にかかる「木曽の大橋」を見学。

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ちょっと、時代劇などに出てくる江戸時代の"日本橋"を彷彿とさせますが、こちらは1991年製の現代モノw
たしかに、裏側を覗くと、新しさが垣間見れますね。

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幅6.5m、長さ33m、樹齢250年~300年の木曽ヒノキを使用した"総檜造り"です。
また、構造は"アーチ"橋なので、橋脚がなく、見た目が非常にスマート♪
しかし、アーチゆえ勾配がきつく、雨や雪の日は滑りやすくて危険そうですねw

奈良井宿【木曽路7】

「寝覚の床」から、再び国道19号(=中山道)を北上、約1時間ほどで奈良井宿に到着♪
"木曽の大橋"のある「水辺のふるさとふれあい公園」の無料駐車場に車を止めて、宿場町へ~。

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奈良井宿は、木曽十一宿のうち江戸側から2番目の宿場で、もっとも賑わっていたそうです。
最近では、高視聴率のドラマ、NHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地に使われ(←本来、安曇野が舞台だそうですが、撮影ではこちらの街並みを利用したんだとか)人気が高まっている模様。
実際あちこちにこのドラマのポスターが貼られてましたw


さて、第一印象としてはたしかに町の(保存)規模は大きいのですが、通りも広く、車が普通に進入してくるんですよね。
馬籠宿では石畳&急坂で進入禁止、妻籠宿は日中の車進入規制をしていたので、ちょっとビックリ。車があるとせっかくのノスタルジーな雰囲気が台無しなんですよね~(><)

また、少し観光地化も進んでいて(馬籠や妻籠にはなかった)いまどきの和モダンな雑貨屋なんかもチラホラ。
このあたりは"活性化"という意味合いで評価は割れそうですが。。。(個人的には、やはりそういうお店もちょっとはあった方が楽しいかなと思いましたw)

2Fからの眺め~☆

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お土産屋や漆器屋、「杉の森酒造」さんなんかを物色散策してるうちに、お昼時になったので、建物が市の有形文化財に指定されている「徳利屋」でそばでも食べることに。
江戸・天保の頃に建てられ、昭和15年ごろまでは旅籠屋を営んでいたそうで、広~い土間や吹き抜けで見える梁組みなどなかなか一見の価値あり♪
(写真は撮り忘れた。。。)
しかし、残念ながら満席で待たされることに。といっても空席はあるんですけどね、どうやら団体さんの予約が入っている模様。
15分ほど待ったのですが、席が空く気配がなく、店員さんのフォローもないんで諦め。。。はす向かいのそば処「相模屋」さんへ。

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こちらは、建物的には見るものはないですけどw、手打ちそば&五平餅はフツ-に美味しかったです(^^

このあと、とあるお店でちょっとよいことがあったのですが、長くなるので次回へつづきます。。。

寝覚の床【木曽路6】

2日目。
朝食を済ませ、朝9時ごろ宿を出発。
国道19号(=中山道)を北上、奈良井宿を目指しますが。。。その前に木曽八景のひとつである「寝覚の床(ねざめのとこ)」に立ち寄ることに。

「寝覚の床」とは、木曽川の水流によって花崗岩が侵食されてできた自然地形なのですが、浦島太郎伝説が残されているとのこと。

竜宮城から地上へ戻った浦島太郎、しかしまわりの風景はすっかり変わっており、知人も既におらず。。。そこで旅に出ることに。
旅の途中、木曽川の風景の美しい里にたどり着き、竜宮の美しさを思い出し、乙姫にもらった玉手箱をあけると。。。白煙が出て、白髪の翁になってしまう。

太郎には、今までの出来事がまるで夢で、いま目が覚めたかのように思われたことから、この里を"寝覚め"、岩が床のようであったことから"床"、すなわち「寝覚の床」と呼ぶようになったんだそう。

へ~、浦島太郎って戻ってきたその場で御爺さんになったわけじゃないんですね~、知らなかった(^^
たしかに中山道沿いを流れる木曽川は綺麗で、「寝覚の床」がどんなとこか期待が高まります。

走ること1時間弱。。。「寝覚の床」近くのドライブインに到着。
「寝覚の床」の床へは臨川寺境内から行くのがメジャーみたいですが、拝観料(200円)がかかるので、その脇のドライブイン「レストハウス木曽路」からアクセス。
川底への斜面を下ってゆくと、JR中央本線の線路越しにかすかに。。。

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線路をくぐりつつ、さらに急階段を下ってゆくと。。。「寝覚の床」に到着。

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水の色はエメラルドグリーンで、花崗岩の白さとのコントラストが美しい☆

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もっと近くに行きたいところでしたが、前夜の雨のため足場が悪く断念。
さらに奥には太郎が祭られているという"浦島堂"もあるのですが、もちろんこちらも。。。w

さて、帰り。。。行きは下ってきたということは、帰りはその急階段を登らなければなりません(><)
そうそう、川の脇には"寝覚の床美術公園"が整備されていて、彫刻のオブジェなどが飾られているのですが、到底自然の美しさにはかないませんよ(笑)

御宿・大吉&木曽路館【木曽路5】

柿其渓谷のあとは、再び妻籠宿に戻り、宿にチェックイン。
今宵の宿は「御宿・大吉」さんです。

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場所は、宿場町のにぎわいからちょっと離れた、街道筋にあります。
通りから見ると「あれ、平屋だっけ?」と思ってしまいますが、斜面に建っていて逆から見るとしっかり2階建てですw

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"くぐり戸"から中へ(^^
廊下はこんなかんじ。

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格子窓や飾り棚など、妻籠の古い建築様式を取り入れていますが、建物自体はそんなに古いわけではないよう(築40年ぐらい?)。
部屋はこんなかんじ。

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4畳半でちょっと狭いです(><)
街道沿いの部屋だともう少し広かった(6畳?)のですが、ちょっと落ち着かないかなーとこちらを選択w

お風呂はこんなかんじ。

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夕食(18時~)前にひとっ風呂浴びたいところですが、こちらのお風呂ではなく、日帰り温泉施設「木曽路館」へ行くことに~。
宿で割引券をもらい(^^)、車で移動。所要は10分弱ほどです。

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内風呂、露天風呂×2、サウナといった程度ですが、露天風呂はやっぱり気持ちいいですね♪
ガイドブックでは20時までだったのに、この日は18時閉店とのこと。宿の若女将曰く、震災以後お客が激減してるらしいとのこと。
たしかに男湯には私を含めて3組みぐらいしかいませんでした。。。

さて、宿に戻ると、お待ちかねの夕食タイム。
広間に移動して、他のお客さんたちとご一緒です。
この日は自分たちに、大阪からお越しのご夫婦に、スコットランドからの老夫婦の3組。
けっこう外国人の宿泊客は多いそうです。

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料理は、馬刺し・てんぷら・川魚の甘露煮・蕎麦のチラシサラダ(だったかな?)・イナゴの佃煮などなど。
全部おいしかったのですが、個人的に気に入ったのはそばサラダ。
酸味の効いたつゆ(ドレッシング?)が蕎麦に合ってすごく意外でした(^^

食事の間、女将さんがあいだに入って、ほかのお客さんともコミュニケーション、和んだ雰囲気に。
外人さんは箸使いはとてもお上手でしたが、畳+お膳というスタイルに苦労しているようでした。
"胡坐(あぐら)"は知らないでしょうからね、長い足が邪魔くさそうでしたw

そんな中、「妻籠の街道では日没後は各軒先で行燈を灯し、綺麗だ」との話になり、夕食後宿場に繰り出すことに。
確かに、行燈の淡い灯がよい雰囲気なのですが、ライトアップ(?)というには光がなさすぎで、とくに写真撮影では暗すぎ。。。
写真撮影的には、完全な日没後よりも、暮れなずむ頃の方がよいみたいですね。

大吉【HP
長野県木曽郡南木曽町妻籠恋野
TEL:0264-57-2595

柿其渓谷【木曽路4】

まだ宿にチェックインできる時間ではなかったので、柿其(かきぞれ)渓谷へ向かうことに。
柿其渓谷は、木曽川の支流・柿其川が花崗岩の山地を浸食してできた渓谷で、妻籠からは国道19号(中山道)を10km弱ほど北上し、ちょっと山の中に入ったところに遊歩道などを備えています。

本来なら妻籠から車で20分程度だと思うのですが、ちょっと色々アクシデントに見舞われまして(^^; 1時間後ぐらいに駐車場に到着。

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駐車場から柿其川を望むと、左手に吊り橋が見えます。

歩いて数分で、その「恋路の吊り橋」に到着。

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名前が"恋の吊り橋理論"を思い起こさせますねw
「定員5人まで」「吊り橋は揺れるもので、揺らすものではない」との看板の脅しにちょっとビビりますが、まぁ、大して揺れませんでした(^^

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橋を渡ると、左手の川沿いに遊歩道が整備されているので、そちらに進みます。
いやー、川を渡る風が涼しくて心地よい。妻籠と比べたら、気温が3~4度低いのでは!?

そして、黒淵に到着。

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水が超キレイです♪
淵とは、川の流れの中で水深が深く淀んでいるところを言うわけですが、黒淵なんてとんでもない、青淵、いや、エメラルドグリーン淵ですよ(笑)

ここから先は、けっこう急な階段で崖を上り下りし、目的地の牛ヶ滝に♪

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立派な滝で、美しさもさることながら、マイナスイオンも多そうw
階段のアップダウンで体温も上がったので、しばしくつろぎタイム☆

駐車場からこの牛ヶ滝までは400mほど、所要時間も20分ぐらいだったので、散策にはちょうどよいですが、もっと奥まで行くと霧ヶ滝、虹の滝などさらにすばらしい渓谷を楽しむことができるそうです。
その分、ハードさも増すそうですがw

また、こちらは紅葉の名所で秋にはけっこうな人出になるそうです。

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Profile

市朗。横浜在住。
建築学科卒。30代。木フェチ。
F.L.ライトやハンスJ・ウェグナーが好き。

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